【南海トラフ地震臨時情報 】気象庁が「南海トラフ地震臨時情報」を発表

「南海トラフ地震臨時情報」とは何か

南海トラフ地震とは

南海トラフは、日本列島の南側に位置する海溝で、過去幾度も大規模な地震が発生してきた地域です。南海トラフ沿いではおよそ100年〜150年周期で大地震が発生しており、それらを「南海トラフ地震」と呼んでいます。最後の南海トラフ地震は2011年3月の東日本大震災の後に発生した2011年東北地方太平洋沖地震で、その後の次の巨大地震がいつ起きるかが注目されています。

「南海トラフ地震臨時情報」とは

「南海トラフ地震臨時情報」は、南海トラフ沿いで異常な現象を観測された場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合に、気象庁から発表される特別な情報です。この情報が発表されると、気象庁は「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」を開催し、その結果に応じて「警戒」「注意」「調査終了」のいずれかの情報を発表することになります。

「南海トラフ地震臨時情報」の発表条件

発表の要件

「南海トラフ地震臨時情報」は、以下の条件のいずれかに該当した場合に発表されます。

• 南海トラフ沿いで、マグニチュード6.8以上の地震が発生した場合
• 南海トラフ沿いの観測点で、異常な現象（地殻変動、海面変動など）が観測された場合
• その他の理由により、南海トラフ地震発生の可能性が高まったと評価された場合

発表された場合の対応

「南海トラフ地震臨時情報」が発表された場合は、気象庁が「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」を開催し、その結果に応じて以下の情報が発表されます。

• 警戒：南海トラフ地震の発生する可能性が高まったので警戒する必要がある
• 注意：南海トラフ地震発生の可能性があるので注意が必要
• 調査終了：今回の事象と南海トラフ地震との関連はなかったと判断

今回の「南海トラフ地震臨時情報」の発表

発表の背景

2024年8月8日に宮崎県で発生したマグニチュード6.9の地震を受けて、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報（調査中）」を発表しました。この地震は南海トラフ沿いの地域で発生したため、気象庁は次の巨大地震との関連性を調査することになったのです。

発表内容

気象庁は以下のような内容の「南海トラフ地震臨時情報（調査中）」を発表しました。

8月8日16時43分頃に発生した地震と南海トラフ地震との関連性についての調査を開始しました。南海トラフ地震で被害が想定される地域の方は、個々の状況に応じて、身の安全を守る行動を取ってください。

今後の対応

気象庁は今後、「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」を開催し、この地震と南海トラフ地震との関連性を評価する予定です。検討会の結果に応じて、「警戒」「注意」「調査終了」のいずれかの情報が発表される見込みです。地震発生地域の住民は今後の情報に十分注意を払う必要があります。
引用：x.com

まとめ

「南海トラフ地震臨時情報」は、南海トラフ沿いで大規模な地震が発生した際に、気象庁が発表する特別な情報です。この情報が発表された場合は、地震との関連性が調査され、その結果に応じて「警戒」「注意」「調査終了」のいずれかの情報が出されることになります。今回の地震を受けて発表された「南海トラフ地震臨時情報（調査中）」では、今後の評価検討会の結果に注目が集まっています。