94歳の巨匠・山田洋次監督が手掛けた最新作『TOKYOタクシー』が、11月21日に公開された。本作は84歳の倍賞千恵子と52歳の木村拓哉が初共演し、タクシーを舞台にした”人生最後のドライブ”を描く感動のヒューマンドラマだ。
戦後日本の女性史を背負った老婦人と、さえないタクシー運転手の心の交流を、『男はつらいよ』コンビが60年の時を超えて紡ぎ出す。東京の街並みを背景に、喜びと悲しみが交錯する一日の旅が、観客に深い余韻を残す。
山田監督91作目となる本作は、フランス映画『パリタクシー』を原作としながらも、日本ならではの戦後史と人間模様を鮮やかに描き出している。84歳の倍賞が演じるマダムの壮絶な過去が、セピア調のフラッシュバックで丁寧に描かれる。
- 山田洋次監督(94歳)の通算91作目となる『TOKYOタクシー』は、倍賞千恵子(84歳)と木村拓哉がタクシーで紡ぐ人生の旅を描き、東京国際映画祭センターピース作品に選出された。
- 倍賞演じる85歳の女性・すみれの壮絶な過去(戦争や虐待)がセピア調フラッシュバックで描かれ、木村演じる運転手との静かな交流が「静かに泣ける大人の映画」と評判。
- 撮影では渋滞を避けるためLEDパネルを使ったバーチャルプロダクション技術を導入し、山田組らしい柴又ロケや木村の運転シーンも話題に。
山田洋次監督94歳の最新作『TOKYOタクシー』が描く”人生最後のドライブ”とは?
山田洋次監督が94歳で挑む最新作『TOKYOタクシー』が11月21日に公開された。本作は2022年に日本でヒットしたフランス映画『パリタクシー』を原作としており、タクシー運転手と85歳の女性客のたった1日の旅を通じて、人生の深みを静かに描き出すヒューマンドラマだ。主演は倍賞千恵子と木村拓哉で、山田組としては『武士の一分』以来19年ぶりの共演となる。
物語は、柴又から葉山の高齢者施設へ向かうタクシーの中で展開する。倍賞演じる高野すみれは、運転手の宇佐美浩二(木村)にいくつかの寄り道を依頼し、次第に自らの壮絶な人生を語り始める。戦争体験や結婚生活の苦難など、日本女性が背負ってきた歴史がセピア調のフラッシュバックで描かれる。
倍賞千恵子84歳の演技が凄い!『TOKYOタクシー』で挑んだ”辛辣なおばあちゃん”役
倍賞千恵子はこれまでの山田作品では優しい役柄が多かったが、今回は「最初はすごく嫌なおばあさん」というこれまでにないキャラクターに挑戦。デビュー64年目にして初めての”辛辣な老婆”役を演じきった。
東京国際映画祭での舞台挨拶では、国際的な場面で初めて同時通訳を交えてスピーチを行い、「どの程度が良いのか…」と戸惑いながらも、84歳の若々しさを見せた。台湾、香港、シンガポールでの公開も決定しており、アジア圏での反響が期待される。
倍賞千恵子が語る山田組の絆
倍賞は「山田監督の作品に出演できて、うれしかったです」とコメント。試写を見た友人から「倍賞さんが生きていて良かった」と言われたエピソードを明かし、感極まった様子だった。
木村拓哉が19年ぶりに山田組へ!タクシー運転手役の裏側に迫る
木村拓哉が山田洋次監督作品に出演するのは『武士の一分』以来19年ぶり。タクシー運転手・宇佐美浩二役を演じた木村は、倍賞千恵子との初共演について「毎日心地良い魔法をかけていただいているような感じ」と語っている。
特報映像では、初めはそっけなかった二人の関係が、次第に心を通わせていく様子が描かれている。「初恋はどんな人?」というすみれの質問に「覚えてませんよ」と照れる浩二の姿が微笑ましい。
木村拓哉が語る山田組の魅力
木村は「緊張感があるんですが、温かい現場」と山田組の雰囲気を表現。倍賞千恵子については「長きにわたり、山田組に咲き続けているお花」と最大限のリスペクトを示した。
『TOKYOタクシー』の原作『パリタクシー』とどう違う?比較ポイント3選
『TOKYOタクシー』の原作となった『パリタクシー』(2022年)は日本アカデミー賞外国作品賞を受賞した名作。山田監督はこの作品をどう日本風にアレンジしたのか?
| 比較ポイント | 『パリタクシー』 | 『TOKYOタクシー』 |
|---|---|---|
| 運転手の性格 | 気難しい | 基本的に優しい |
| 乗客の背景 | フランスの上流階級 | 戦後日本の苦難を経験 |
| 旅のテーマ | 人生の再発見 | 人生の総括 |
特に、倍賞千恵子演じるすみれの過去は1945年の東京大空襲から始まり、韓国系日本人との結婚や虐待体験など、日本の戦後史と重ね合わせた点がオリジナルとの大きな違いだ。
94歳・山田洋次監督の現在の健康状態は?今後の作品構想を探る
94歳という高齢ながら現役で映画を作り続ける山田洋次監督。『TOKYOタクシー』は通算91作目の長編映画となるが、その驚異的な創作意欲の源はどこにあるのか?
最近のインタビューでは、鈴木敏夫プロデューサーとの対談が実現。スタジオジブリの鈴木Pは「山田監督のエネルギーは衰えることを知らない」と驚きを隠せない様子だった。山田監督自身は「まだまだやりたいことがある」と語り、95歳での新作構想も仄めかしている。
『TOKYOタクシー』ロケ地めぐり~柴又から葉山までの感動ルート
物語の舞台となった東京・柴又と神奈川・葉山には、実際にファンが訪れることができるロケ地が多数ある。
- 柴又帝釈天 – すみれが最初に乗車した場所
- 浅草雷門 – 若き日の思い出の場所
- 横浜中華街 – 韓国系元夫との思い出
- 葉山マリーナ – ラストシーンの高齢者施設
特に柴又は『男はつらいよ』シリーズの舞台でもあり、山田監督にとって特別な場所。作品を見た後に訪れると、より深い感動が味わえるだろう。

山田監督91作目とかマジで尊敬するわ…94歳でまだこんなクオリティの作品作れるなんて。倍賞さんと木村の組み合わせも絶妙だった👏
確かに。でもパリタクシーのリメイクと聞いてたから期待してたら、予想以上に日本独自の味わいがあって驚いた
寅さんの柴又が出てくる時は泣いた。山田監督らしい遊び心だよね
木村拓哉がまた堅物役かよ。ベテラン相手でもっと演技の幅を見せてほしいんだが🤔
いや、この役は逆に難しいよ。若手みたいに派手な演技しなくても、静かに存在感出してた
倍賞千恵子が85歳の役って…84歳の本人とほとんど変わらなくない?キャスティングに無理がないのが逆にすごい
戦後日本の女性史をタクシー車内で語るって設定が重すぎる。エンタメとして楽しめる?
山田組19年ぶりの木村拓哉って…武士の一分の時から全然老けてないじゃん!これがスターか(笑)