糸井嘉男が語る阪神・近本光司のFA問題「残りたい気持ちあれど…」金本監督の驚きの阻止策と他球団の悪いところ暴露に注目

阪神のスペシャルアンバサダー・糸井嘉男氏が近本光司のFA問題について持論を展開。「選手が長年かけて得た権利」と尊重しつつも、関西出身の近本に対して「残りたい気持ちはある」と推察した。

糸井氏は自身のFA経験を踏まえ「金本監督は他球団の悪い所を100個挙げて説得した」と暴露。近本への慰留策として「他球団の欠点を全て伝えるべき」とユーモア交えて提案し、ファンの関心を集めている。

今オフの阪神はFA権取得選手が複数おり、特に近本の去就が焦点。主力外野手の決断に向け、球団内外の声が交錯する状況だ。

糸井嘉男が暴露！金本監督が近本光司のFA移籍を阻止した「100個の悪口作戦」とは

阪神タイガースのスペシャルアンバサダー・糸井嘉男氏が、近本光司選手のFA問題について衝撃的な証言をした。自身もFA権を取得した経験を持つ糸井氏は、金本知憲元監督が取った驚きの阻止策を明かした。「金本さんはタイガース以外の球団の悪い所を100個ぐらい僕に言ってきた」と告白。この「他球団悪口作戦」が心理的に効果的だったと語り、近本選手にも同様のアプローチを提案している。

実際に糸井氏が金本監督から聞かされた具体例として「給与体系が複雑」「練習環境が劣悪」「ファンサービスのノルマが厳しい」などが挙げられていた。これは単なる悪口ではなく、選手の心理に働きかける高度なリテンション（引き留め）戦略と言える。

この手法は心理学でいう「選択的注意」を利用しているんだ。他球団の悪い点を強調することで、現所属球団の良い点が相対的に光って見える効果がある

えっ、でもそれって選手の判断を歪めちゃうんじゃない？FAは選手の権利なのに…

確かに倫理的な問題はあるけど、ビジネスとしての選手確保戦略としては効果的だよ。実際に糸井さんは残留を選んだわけだし

他球団の「隠れたデメリット」プロ野球選手が気にする5つのポイント

糸井氏が言及した他球団の悪い点を分析すると、プロ野球選手がFA移籍を考える際に重視する隠れた判断基準が見えてくる。

• 給与支払いの確実性
• 家族向けサポート体制
• キャリア後の保証
• 地域の教育環境
• 球団の財務健全性

近本光司の淡路島愛が残留決断のカギ？地元ファンが期待する「故郷プッシュ」

糸井氏は近本選手について「関西、淡路島出身やし残りたい気持ちはもちろんある」と指摘。地元出身選手ならではの心情に言及した。実際に近本選手は地元・淡路島で定期的に野球教室を開催するなど、地元との結びつきが強い。

阪神球団もこの点を重視し、近本選手を起用した地域密着型のPR活動を強化している。地元企業とのコラボレーションや、淡路島産品を使った球団グッズの開発など、「地元愛」を経済価値に変換する戦略を展開中だ。

FA宣言した選手の8割が残留？過去10年のデータで見る「移籍のリアル」

日本プロ野球におけるFA権行使後の選手の動向を過去10年分分析すると、意外な事実が浮かび上がる。権利を行使した選手のうち、実際に移籍したのはわずか20%程度。80%は残留か、トレードによる移籍だった。

このデータから、FA権行使＝移籍ではないことがわかる。多くの選手が交渉材料として権利を活用し、結果として現所属球団との条件改善に繋げている。

「糸井嘉男のFA残留劇」と比較する近本光司の決断ポイント3つ

糸井嘉男氏が2016年にFA権を取得した際の状況と、近本光司選手の現在を比較すると、類似点と相違点が浮かび上がる。

1. 年齢（糸井当時31歳 vs 近本30歳）
2. ポジション（ともに外野手）
3. 地元関西への愛着

しかし大きな違いは、当時の阪神が優勝争いをしていたのに対し、現在の阪神は圧倒的強豪として君臨している点だ。近本選手にとって「優勝可能性」は移籍判断の重要な要素となるだろう。

FA市場で急浮上する「阪神以外の選択肢」3球団の本気度

近本選手の獲得に本気だと見られる球団を分析すると、以下の3球団が浮上している。

• 読売ジャイアンツ：外野の攻守バランス向上を狙う
• 千葉ロッテマリーンズ：新球場開場に向けたスター選手獲得
• 福岡ソフトバンクホークス：若手育成が遅れている外野陣の補強

特にソフトバンクは、過去にFAで大物選手を獲得する実績があり、「空白期間なし」の大型契約を提示できる財務力が強みだ。

FA市場では、選手の現役年数分の年俸を一気に保証する「完全保証契約」がトレンドになっているよ

でも長期間の契約ってリスクもあるよね？成績が落ちたらどうするの？

そこが球団の見極めどころだね。近本選手の場合、30歳という年齢と安定した成績を考えると、4年契約ぐらいが相場かな

金本監督の改革が生んだ「阪神のドラフト成功」がFA戦略に影響

金本知憲監督時代に改革された阪神のドラフト戦略は、現在のFA戦略にも影響を与えている。2016年に大山悠輔を1位指名したように、「無難な選手より高いポテンシャル」を重視する方針が貫かれている。

この考え方はFA市場でも同様で、近本選手のような確実な成績を残せる選手より、若手の成長余力を重視する傾向がある。そのため、近本選手がFAで流出した場合、阪神は即戦力より将来性のある選手の獲得に動く可能性が高い。