ドジャースの佐々木朗希が実戦形式練習で最速156キロを記録し、復帰に向けて順調な調整を見せている。「インピンジメント症候群」で離脱中だったが、フォーム改良により痛みの再発を防ぎつつ新球種の習得も進める。

ローテーション問題が浮上する中、今季中の復帰可否が焦点に。大谷翔平ら主力復帰で投手陣が充実するドジャースは、佐々木の将来性と即戦力性を天秤にかけた判断を迫られる。

ロバーツ監督は「肩への負担軽減」を評価する一方、支配的な投球内容を求めており、復帰後も課題は山積だ。

佐々木朗希退団の可能性は？ドジャースのローテーション事情と今後の復帰プランに迫る

佐々木朗希の最速156キロ復調！でもドジャースは本当に必要としてる？

8月9日の実戦形式練習で最速156kmを計測した佐々木朗希。右肩のインピンジメント症候群から着実に回復し、ツーシームやカットボールも習得中だ。しかしドジャースの先発ローテーションはグラスノー、山本由伸、フラハーティらが安定しており、復帰しても即戦力としてのポジション保証はない。

ローテーション過密で消える佐々木の居場所

現在ドジャースは地区優勝争いの真っ最中。先発陣の防御率3.23はナ・リーグ2位で、8月に加入したベテラン投手がさらに厚みを加えた。9月のロースター拡大後に中継ぎとして復帰させる案もあるが、球団は「支配的な投球」を求めており、ブルペン配置は消極的との見方が強い。

「大谷翔平との投げ合い」実現なるか？2人の意外な関係性

佐々木の練習をグラウンドで見守った大谷翔平。2人はオリックス時代の倉敷での合同自主トレ以来の縁があり、佐々木がツーシーム習得を相談した際にも助言していた。ロバーツ監督は「大谷は投手としてのアドバイス役」と認めるが、実際に同じマウンドで対戦する可能性は？

退団説浮上の背景 ドジャースが抱える「2つのジレンマ」

1つはコストパフォーマンス問題。佐々木の年俸は2026年から急上昇し、故障歴を考慮すれば高額年俸リスクと見なされかねない。もう1つはトレードバリュー。完全復調前に放出すれば「売り逃げ」と批判される恐れがあるが、来年FAの大谷獲得にリソース集中したい球団事情もある。

過去事例に学ぶ日本人投手の岐路

ダルビッシュ有がレンジャーズへ、田中将大がヤンキースへ移籍した際も、故障明けのタイミングが鍵だった。特に田中は2014年肘故障後、ポスティングシステムでNYY入りし、7年で78勝の成績を残している。佐々木の場合、2026-27オフシーズンの動向が注目される。

意外！ロバーツ監督が明かす「佐々木に求める変化」

「フォーシームを生かす投球術」を要望するロバーツ監督。実は5月の取材で「WBC時より体力不足」と指摘し、ピッチングフォームよりコンディショニングを優先させる方針を明かしていた。30日に行われたブルペンではプライオボールを使った新訓練法も導入され、球団の長期育成姿勢が窺える。

ファン必見！佐々木朗希の2025年復帰シナリオ3パターン

1. 9月ロースター拡大で中継ぎ復帰
2. マイナーで調整後、10月ポストシーズン登板
3. 今季は登板せず完全復活目指す

最も現実的なのは2のパターンで、マイナーで3試合以上登板後、10月に救援要因として召集されるケース。しかしロバーツ監督は「登板日を把握していない」と発言しており、球団の慎重姿勢がうかがえる。

最新情報！地元紙が報じた「トレード可能性」の真実

ロサンゼルス・タイムズによれば、少なくとも今季中のトレードはないとされる。ただし2026年以降については、①先発陣の離脱状況 ②大谷の契約更新 ③佐々木の投球内容――の3要素が鍵を握る。特に11月のGM会議で複数球団のスカウトが動き出す可能性が高い。