「2025年7月5日4時18分に大地震が発生する」という予言がSNSで拡散され、大きな注目を集めています。この時間帯は漫画家・たつき諒氏が夢で見たという「大災害」の発生時刻と一致しており、人々の不安を煽る結果となりました。
しかし気象庁や専門家は一貫して「科学的根拠がない」と否定。実際に該当時刻を過ぎても大きな災害は報告されていません。地震予知の可能性について「現在の科学では不可能」という見解が改めて示されています。
一部では「夢を見た時間帯だ」「午前中まで注意」など様々な憶測が飛び交う中、専門家は「日頃の防災対策こそが重要」と訴えています。
- 2025年7月5日4時18分の大地震予言について、気象庁は「科学的根拠がなくデマ」と強く否定し、南海トラフ地震との関連性も否定した
- SNS上では「時間帯の解釈違い」や「夢での体験」とする投稿が拡散される一方、専門家は「地震予知は現時点で不可能」と一致した見解を示している
- トカラ列島の地震活動と関連づける説も浮上したが、地質学的に南海トラフ地震の前兆とは認められず、平常時と変わらない状態が続いている
みんなの反応
- 匿名ブロッコリー (2025-07-06)
ノストラダムスの大予言の時も、「世界が滅びる」などと一言も言っていないのに、周囲がかってに拡大解釈しておおさわぎしたんだよな
- 匿名コーン (2025-07-06)
人類の科学は地震の予知ができるほど発達していない
世界一地震の研究が進んでいる日本の、観測体制も整備されている東北沖で発生した地球最大規模の
地震でさえ予知できなかったのだから、現代科学の水準では地震の予知などできないことが証明された - 匿名レタス (2025-07-05)
たつき諒本人『夢見た日と災害日は別』って言ってるのに、みんな独自解釈で盛り上がりすぎ。防災意識高めるならまだしもパニック売りや旅行キャンセルはアホすぎる
「7月5日4時18分」に何が起きた? 実際の地震発生状況を徹底検証
2025年7月5日4時18分という特定時刻を巡り、SNS上で大きな注目を集めた「大地震予言」。実際にこの時間帯に日本各地で地震が発生したかどうかを気象庁のデータをもとに検証すると、4時18分前後で震度1以上の地震は観測されていなかったことが判明しました。

とはいえ、同日午前中にはトカラ列島でやや規模の大きい地震が発生しており、これが予言と関連付けられて拡散されるケースも見受けられました。気象庁は「通常の地震活動の範囲内」との見解を示しています。







世界中の地震予知技術の現状
現在の地震学において、地震の発生時刻を特定する精度の高い予知技術は確立されていません。中国やロシアなどで電離層観測を用いた研究が進められていますが、数日単位の予測すら困難なのが現実です。
たつき諒とは? 東日本大震災を予言した漫画家の正体と夢日記の内容
今回の予言の発端となった漫画家・たつき諒氏(竜樹諒氏)は、1999年に出版した『私が見た未来』の表紙に「大災害は2011年3月」と記載し、実際に東日本大震災が発生したことで話題になりました。


氏は1978年から「夢日記」をつけ始め、睡眠中に見た夢を基に予言漫画を描いていました。2021年に発売された完全版では「2025年7月に大災難」と記載され、これが現在の騒動の元となっています。
- 本名:非公表
- 生年月日:1954年
- デビュー:1975年(20歳)
- 代表作:『私が見た未来』『郷ひろみ物語』
夢日記の的中率は本当に高いのか
たつき氏の夢日記で実際に現実化したのは東日本大震災関連のみで、他の多くの予知夢は実現していません。心理学専門家は「確証バイアス」の典型例と指摘します。
なぜ「7月5日4時18分」という時間が広まった? 拡散経路を追跡
特定時刻を含んだ予言が急速に拡散した背景には、いくつかの要因があります。まず、たつき諒氏の著書では「7月」としか記載されていないのに対し、海外のSNSアカウントが独自に4時18分という時刻を付加したことが始まりとみられています。


また、4時18分という数字が「死の語呂合わせ」として受け取られやすいこと、東日本大震災が発生した時刻(14時46分)との対比が話題になったことなども拡散を加速させました。
デマ拡散の典型パターン
災害に関するデマ情報は、以下のような要素が組み合わさると爆発的に広がる傾向があります:
- 権威のある人物(この場合はたつき諒氏)との関連付け
- 具体的な数値や時刻の提示
- 過去の実績(東日本大震災予言)の援用
専門家が解説!「南海トラフ地震」との関連性は?
地震学者によると、南海トラフ巨大地震の発生確率は「30年以内に80%」とされていますが、「7月5日」という特定日との関連性は否定されています。現在の科学では、プレート境界型地震の発生時刻を予測する技術は確立されていません。


一方で、トカラ列島での地震多発(7月4日に計23回)が観測されたことは事実ですが、これは南海トラフ地震の前兆現象とは断定できず、専門家の間でも見解が分かれています。









“予言デマ”に惑わされないために 正しい災害対策チェックリスト
不安を煽る情報に左右されないためには、以下のような具体的な防災対策が有効です。
対策項目 | 具体例 | チェック |
---|---|---|
非常食 | 3日分の水(1人9L)と食料 | □ |
避難経路 | 自宅・職場からの複数ルート確認 | □ |
家族連絡 | 災害用伝言ダイヤル(171)の練習 | □ |


気象庁は「デマ情報に惑わされず、公的機関の情報を確認するように」と呼び掛けています。災害時には以下の公式アカウントを参照しましょう。
- 気象庁Twitter(@JMA_knows)
- 内閣府防災(@CAO_BOUSAI)
- NHKニュース
情報リテラシー向上のススメ
災害時ほど「拡散希望」と安易にシェアする前に、以下の3点を確認する習慣をつけましょう:
- 情報源が公的機関か
- 具体的な根拠が示されているか
- センセーショナルな表現がないか
海外メディアはどう報じた? 米国報道の意外な反応
米国のニュースサイト『クーリエ・ジャポン』は、「日本で7月5日に大災害が起きる可能性」を伝える記事を掲載しました。記事では「予言の信憑性はともかく、日本の防災意識の高さを学ぶべき」とする専門家のコメントを紹介しています。
一方、NASAの公式見解では「2025年に地球に衝突する隕石は確認されていない」とされ、科学的根拠のない予言を否定しています。国際的な地震学者団体も「地震予知技術はまだ確立段階」との共同声明を出しました。
海外SNSの反応
英語圏のSNSでは「日本版ノストラダムス」として話題になる一方、地震多発国の日本ならではの防災文化に注目が集まっています。
4時18分すぎたけど何も起きねえじゃん😅 予言とかほんとコリゴリ。専門家もデマって言ってるし、気象庁も否定してるのによく騒いでたよな
でも1分後に微振動あったぞ?偶然かもしれんが…
それ日常茶飯事の地殻変動だろ。今さら慌てるなって
Z世代が夢予言に飛びつく心理は分かるわ。不確実な世の中で『7月5日4時18分』みたいな確定情報ほしがるんだよ。でも科学的根拠ゼロは痛い
台湾の航空会社が減便したってcokiの記事に書いてあったよ
富士山噴火説も海底噴火説も結局全部はずれ。でも南海トラフの確率30年以内70%は現実的な脅威だぞ
たつき諒本人『夢見た日と災害日は別』って言ってるのに、みんな独自解釈で盛り上がりすぎ。防災意識高めるならまだしもパニック売りや旅行キャンセルはアホすぎる
人類の科学は地震の予知ができるほど発達していない
世界一地震の研究が進んでいる日本の、観測体制も整備されている東北沖で発生した地球最大規模の
地震でさえ予知できなかったのだから、現代科学の水準では地震の予知などできないことが証明された
ノストラダムスの大予言の時も、「世界が滅びる」などと一言も言っていないのに、周囲がかってに拡大解釈しておおさわぎしたんだよな