X(Twitter)でトレンド入りした「完全子会社化 」について説明します!
- NTTがNTTデータを完全子会社化-国内通信の大手NTTがIT事業の子会社NTTデータを完全子会社化。IT軸に総力挙げて世界展開を目指す。
- 塩野義製薬が鳥居薬品を買収-塩野義製薬が日本たばこ産業(JT)の子会社である鳥居薬品を約1500億円で買収し、完全子会社化する計画。
- 企業買収や子会社化が相次ぐ-NTTのNTTデータ完全子会社化、塩野義の鳥居薬品買収など、大手企業による企業買収や完全子会社化が相次いでいる。
NTTのNTTデータ完全子会社化
NTTがNTTデータを完全子会社化する理由
NTTは、上場子会社のNTTデータグループ(データG)を完全子会社化することを発表しました。この動きの背景には、NTTがデータGの強みである企業向けITサービスの海外展開を軸に成長戦略を推進したいというねらいがあります。 データGを完全子会社化することで、NTTはIT事業を通じて世界で成長することを目指しています。具体的な投資額は2兆円台半ばにのぼる見通しです。
NTTの子会社化の手法と影響
NTTは一般株主が保有する約4割強のデータG株式をTOB(公開買付け)で取得し、完全子会社化する計画です。この手続きにより、データGは上場廃止となります。 完全子会社化によって、NTTはデータG事業をより強力に統制できるようになります。一方で、データGの自主性が失われ、従業員にとっては悪夢となる可能性もあります。
親子上場解消の背景
NTTはこれまで親子上場の体制を維持してきましたが、今回の動きによりその構造は解消されます。
この背景には、NTTが国内通信事業の巨人からテクノロジーの世界企業へと進化したいという狙いがあります。データGの強みを活かしつつ、NTTグループ全体の競争力を高めていくことが目的と考えられます。
引用:x.com
NTTは、IT事業を通じた世界展開を目指してNTTデータを完全子会社化する
製薬業界の再編
塩野義による鳥居薬品の買収
塩野義製薬は、日本たばこ産業(JT)の子会社である鳥居薬品を買収すると発表しました。TOBを実施して、JTが保有する鳥居株式の全てを取得し、完全子会社化する計画です。
JTの医薬事業からの撤退
この買収により、JTは医薬品事業から完全に撤退することになります。一方の塩野義は、鳥 居薬品の経営資源を活用し、医薬品分野での競争力を高めていく狙いがあります。
製薬業界再編の加速
塩野義による鳥居薬品の買収は、製薬業界の再編を加速させる動きと見られます。大手企業
による合従連衡が進むことで、業界の勢力図が変化していくことが予想されます。
引用:x.com
塩野義製薬による鳥居薬品の買収は、製薬業界の再編を加速させる動き
企業の成長戦略としての完全子会社化
完全子会社化の目的
企業が子会社を完全子会社化する背景には、以下のような狙いがあります。
- 親会社による強い統制力の確保
- 子会社の経営資源の有効活用
- グループ全体の競争力強化
- 意思決定の迅速化
今回のNTTとNTTデータ、塩野義と鳥居薬品の事例も、このような目的のもとに行われています。
完全子会社化のリスク
一方で、完全子会社化には以下のようなリスクも指摘されています。
- 子会社の自律性の喪失
- 従業員の士気低下
- 企業文化の衝突
- シナジー効果の発現困難
企業は、これらのリスクを十分に検討しながら、完全子会社化の是非を慎重に検討する必要があります。
「完全子会社化して競争力が落ちた事例もあるけど大丈夫かしら。」
このようなリスクを十分に認識し、適切な統合プロセスを設計することが重要になります。