【併結運転 】東北新幹線の”併結運転”を中止

東北新幹線の「併結運転」中止をめぐる状況

東北新幹線での車両分離事故による「併結運転」の中止

東北新幹線では、列車の走行中に車両の連結部分が外れるという事故が発生した。この事故を受けて、JR東日本は当面の間、東北新幹線をはじめとする新幹線の「併結運転」を全て中止すると発表した。

「併結運転」とは何か

「併結運転」とは、2つの異なる新幹線車両を連結して一列車として運転することを指す。例えば、「はやぶさ」と「こまち」、「やまびこ」と「つばさ」が併結される運転形態である。これにより、東京-秋田、東京-山形間の直通運転が可能となっている。

「併結運転」中止の影響

「併結運転」を中止した影響で、東北新幹線、秋田新幹線、山形新幹線の運転ダイヤが大幅に乱れることとなった。

• 「つばさ」は福島-新庄間、「こまち」は盛岡-秋田間で運転を行うため、東京-秋田、東京-山形間の直通サービスが一時的に停止
• 東京-秋田、東京-山形間の移動には、福島駅または盛岡駅での乗り換えが必要となる
• 輸送力の低下が見込まれ、混雑が発生する可能性がある

JR東日本は原因究明と対策の完了までは「併結運転」を中止する方針としている。

E3系新幹線車両の課題

一方、「併結運転」を行うためには、E3系の新幹線車両も利用されている。E3系は単独運転では滑走のリスクがあるため、本来「併結運転」が前提とされている。

そのため、「併結運転」を中止すると、E3系の運転にもリスクが伴うことが指摘されている。E3系の運転形態をどのように対応するかも課題となっている。

今後の見通し

JR東日本は原因究明と対策の完了次第で、できるだけ早期に「併結運転」の再開を目指すが、作業が長引けば当面の間、ダイヤ乱れが続くことになる。

東北新幹線の安全性を確保するためには、「併結運転」の再開には慎重な対応が必要とされている。