X(Twitter)でトレンド入りした「広州恒大 」について説明します!
- 中国の大手サッカークラブ「広州恒大」が解散を発表
- 広州恒大は2010年代に中国リーグで7度の優勝と、2回のACL優勝を果たした強豪クラブだった
- しかし、親会社の恒大集団が経営難に陥ったことで、過去の莫大な債務を解決できず、やむを得ず解散に至った
- これにより、中国サッカーの衰退が明らかになった
- 浦和レッズは2013年、2015年、2019年とACLで広州恒大と対戦し、勝ち越しを果たしていた
広州FCの歴史と解散の経緯
強豪クラブの盛衰
広州FC(旧・広州恒大)は中国サッカーを牽引してきた強豪チームでした。2010年代には中国スーパーリーグを9シーズンのうち8度制覇し、2013年と2015年にはACLでも優勝を成し遂げるなど、アジア全体を席巻していました。日本勢にとっても強敵として知られており、浦和レッズとの対戦では4勝1分1敗と勝ち越しており、まさに中国サッカーの象徴的な存在でした。
解散に至った要因
しかし、近年の経営難が発端となり、広州FCは解散を余儀なくされることになりました。その背景にあるのが、親会社の恒大集団の経営危機です。不動産バブル崩壊の影響で35兆円もの最大負債に陥った恒大集団は、経営から撤退せざるを得なくなったため、広州FCの経営も立ち行かなくなったのです。
中国サッカーの現状
広州FCの解散は、中国サッカーの衰退を象徴する出来事です。5年前の中国スーパーリーグのチーム16チームのうち、今日では上海海港、上海申花、山東泰山、北京国安、河南隊、天津津門の5チームしか残っていないという状況です。中国経済の悪化が、サッカー界にも大きな影響を及ぼしているのが現状です。
浦和レッズとの因縁
激しい対戦
広州FCは浦和レッズにとって強い ライバル でした。ACLでは6回対戦し、4勝1分1敗と浦和レッズが勝ち越していますが、いつもまでもつれる激しい試合が繰り広げられてきました。
引用:x.com
記憶に残る試合
特に、2019年のACL準決勝第2戦では、第1戦で2-0で勝利した浦和レッズが、アドバンテージを活かして決勝進出を決めました。90分間押し込まれる展開となりましたが、後半5分に興梠のヘディングシュートが決まり、1-0で試合を制して浦和レッズがACL決勝に進出しました。この試合は浦和レッズファンの記憶に強く残されています。
ACLでの活躍と衰退
中国サッカーの覇者
広州FCは、ACLでも大活躍を見せていました。2013年と2015年にはACLを制覇するなど、アジア全体を席巻する強豪クラブでした。中国サッカー界で長年にわたって君臨し、7度のリーグ優勝を果たすなど、その強さは計り知れないものがありました。
ACL優勝候補から解散へ
しかし、このように栄えていた広州FCが、ついに解散を余儀なくされることになりました。経営難に苦しみ、過去の莫大な債務を解決できずに、クラブの存続が困難になってしまったのです。ACL優勝候補として知られていた強豪クラブが消滅するのは、中国サッカーの衰退を象徴する出来事といえるでしょう。
中国サッカーの未来
広州FCの解散は、中国サッカーのこれからの展望を暗くしています。かつての中国サッカーの総本山が消えていくなか、上海海港や北京国安といった一部の強豪クラブを除いては、中国サッカー界全体の立て直しが急務となっています。経済的な問題が根底にあるだけに、中国サッカーの将来は不透明な状況にあるといえるでしょう。