【食用コオロギ 】「食用コオロギ会社、自己破産申請 徳島で消費者の忌避感強く」

食用コオロギ企業の自己破産

コオロギ食品への消費者の忌避感が要因

徳島市の「グリラス」という企業は、食用コオロギの生産と加工を手がけていたベンチャー企業だった。しかし、同社が徳島県内の高校で行った取り組み、すなわちコオロギの粉末を使ったコロッケを給食に提供したことが、ネット上で大きな批判を呼び、事業が立ち行かなくなり、自己破産に追い込まれた。消費者の昆虫食に対する強い忌避感が要因であった。

補助金が受けられなくなり事業継続が困難に

グリラスは、コオロギの生産と加工、さらにはゲノム編集により改良したコオロギの開発にも取り組んでいた。しかし、コオロギ給食をめぐる炎上によってネット上での悪評が広まり、商談が立ち消えてしまった。また、国の補助金も得られずに事業の採算が合わなくなったため、最終的に自己破産を申請するに至った。

昆虫食に対する抵抗感は根強く

ツイートからは、コオロギ食品に対する消費者の強い抵抗感が伺える。「美味しくない」「もっと美味しい昆虫がいるのに」といった声も上がっており、多くの人々が昆虫食に否定的な姿勢を示していることがわかる。食糧危機への対策としても注目されていた昆虫食だが、根強い嫌悪感によってなかなか普及が進まない状況であることがうかがえる。

企業ののけ者化と課題

事業停止と自己破産に追い込まれた小規模企業

グリラスは徳島大学発のベンチャー企業であり、徳島県も力を入れていた。しかし、給食でのコオロギ粉末使用をめぐる論争により、消費者からの批判の的となり、業績が悪化して最終的に自己破産に至った。負債総額は約1億5300万円に上ったという。
引用：x.com

昆虫食への強い抵抗感と国の支援の限界

ツイートからは、一般消費者の間で昆虫食、特にコオロギ食に対する嫌悪感が根強いことがわかる。SNSでの批判の高まりが同社の業績悪化につながり、最終的な倒産に至った。一方で、同社は国の補助金も得られなくなり、事業継続が困難になったようである。昆虫食の普及には、消費者の意識改革と共に、国による適切な支援が求められることが示唆される。

公金の活用と批判への対応の困難さ

グリラスは「ゲノム編集」を使ったコオロギの開発など、先進的な取り組みを行っていた。しかし、その一方で公金を活用しながら事業を展開していたことが、批判の的になっていた。こうした企業への過度な期待と批判の両極端な反応が、事業の行き詰まりを招いた一因とも考えられる。昆虫食の普及を目指す企業に対して、国民の理解と支援を得るための方策を検討する必要がある。

昆虫食に対するイメージの問題点

伝統的な昆虫食との差別化

ツイートの中には、「ハチノコが好き」といった意見もあり、一部の人々には昆虫食に対する理解も見られる。しかし、グリラスのようにコオロギを主体的に扱う企業に対しては、大半の人々が強い拒否感を示しているようだ。伝統的な昆虫食とは違う、新しい形態の昆虫食に対しては、消費者のイメージが大きな障壁となっているといえる。

SDGsや環境対策としての期待と現実のズレ

グリラスは、食糧危機や環境問題の解決策として昆虫食の活用を提案していた。しかし、一般消費者からはそうした背景への理解が得られず、「胡散臭い」という反応を招いてしまった。企業による昆虫食の提案と、消費者の意識のギャップが大きいことが伺える。昆虫食の普及には、社会的な課題への貢献というメリットを消費者に分かりやすく示すことが重要となるだろう。

「いや、ネットのせいじゃねえだろ 食用コオロギのグリラス、自己破産申請　ネット風評響く」

himuro@himuro398

一部の意見にもあるように、ネット上での批判をグリラスの倒産の直接の要因とするのは適切ではない。ネットでの炎上が契機となったものの、補助金の減少や採算悪化など、企業の経営上の課題が根本的な原因だったと考えられる。