「日本仏教協会」は、全日本仏教会とは異なる新興の団体である。2017年に設立されたこの協会は、独自の仏教証明書や検定試験を行うなど、正統性のある日本の伝統仏教とは一線を画している。一般の人々に対して仏教を広めることを目的としているが、その背景には懸念もあり、注意が必要だと考えられる。

X(Twitter)でトレンド入りした「日本仏教協会 」について説明します!
- 「日本仏教協会」は全日本仏教会とは別の組織であり、2017年に設立された一般社団法人である。
- 千原せいじ氏が同協会の顧問に就任したことで話題となり、ツイートが大きなトレンドになった。
- 多くのTwitterユーザーが、「日本仏教協会」は全日本仏教会と関係がないことを指摘し、同協会の実態について懸念を示している。
「日本仏教協会」とは何か?
日本仏教協会の概要
一般社団法人「日本仏教協会」は、2017年4月に設立された新しい団体です。同協会の代表理事は、兵庫県の光明寺(真言宗醍醐派)の住職、中根善弘氏が務めています。同協会は、日本の伝統仏教を代表する「全日本仏教会」とは関係がない、別組織です。
日本仏教協会の活動内容
日本仏教協会は、独自の「日本仏教検定」や「仏教葬祭アドバイザー」などの資格認定事業を行っています。また、得度(出家)したものの寺院に所属していない僧侶に対して、「僧籍証明書」の発行も行っているようです。
千原せいじの関与
2022年11月、お笑い芸人の千原せいじ氏が日本仏教協会の顧問に就任したことが報道されました。千原氏は5月に天台宗で出家し、「靖賢(せいけん)」という僧名を得ています。日本仏教協会は、千原氏の活動を通して「より多くの人々へ仏教を説く」ことを期待しているようです。
全日本仏教会との違い
全日本仏教会とは
全日本仏教会は、日本の伝統的な59の仏教宗派と37の都道府県仏教会、9の仏教団体が加盟する日本最大の仏教界の連合組織です。1952年に設立され、日本の伝統仏教を代表する組織となっています。
両団体の関係
引用:x.com


全日本仏教会と日本仏教協会は全く別の団体です。全日本仏教会は日本の伝統仏教界を代表する組織ですが、日本仏教協会は2017年に新たに設立された団体で、全日本仏教会とは一切関係がありません。
日本仏教協会への疑問
資格発行の疑問点
- 日本仏教協会が独自に発行する「日本仏教検定」や「仏教葬祭アドバイザー」といった資格の信頼性が疑問視されている
- 得度済みの僧侶でも寺院に所属していなければ、日本仏教協会の「僧籍証明書」がなければ資格を証明できないことが問題視されている
千原せいじの就任に対する疑問
- 日本仏教協会が新しい団体で実績がないにもかかわらず、なぜ千原せいじを即顧問に迎え入れたのか疑問視されている
- 千原せいじの出家や日本仏教協会への就任が、宗教的ではなく商業的な目的によるものではないかと懸念されている
日本仏教協会の全体像
設立年 | 2017年4月 |
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代表理事 | 中根善弘(光明寺住職) |
主な活動 | 独自の仏教資格発行、僧侶への証明書発行 |
全日本仏教会との関係 | 全く別の団体 |
「あの・・・皆さん勘違いすると思うのですが、千原せいじ氏が顧問になったという『日本仏教協会』って、いわゆる『全日仏』(全日本仏教会・日本の伝統宗派が加盟している組織)と一切関係のない、正直よく分からない団体ですよ。」
– 高野山 青巖寺@南山坊



Twitter上では「日本仏教協会」が話題となっています。この団体は、全日本仏教会とは全く別の団体であり、2017年に設立された一般社団法人であるようです。伝統的な日本仏教界とは無関係で、独自の資格制度を設けるなど、やや怪しげな雰囲気がありますね。チャリティ的なイメージを持たせつつ、営利的な活動をしているのではないかと指摘されています。千原せいじ氏が新たに顧問に就任したことで注目を集めていますが、この協会の正体と目的については、更なる情報が必要とされていると言えるでしょう。