【和田のために 】最後まで自己主張せず、チームのためを考えた和田投手

和田投手の引退理由

「和田のために」日本一になりたくなかった

和田毅投手は、7月から引退を決意していたものの、シーズン中に引退を発表しなかった理由について、以下のように説明しています。

「和田のために」という雰囲気にしたくなかった

「引退の報告をして、空気的に和田のためにという空気だけはしたくなかった。今年、チームにほとんど貢献できていませんし、優勝したのはチーム全員の力ですし、その中に私情を挟んではいけない。」

和田投手は、自身の引退によって「和田のために頑張ろう」という雰囲気が生まれることを避けたかったようです。チームの優勝は全員の力によるものであり、自分個人のために優勝してほしいという気持ちはなかったと述べています。

引退試合も固辞

「引退試合は固持させていただきました」

和田投手は、自身の引退試合の開催も固辞しました。これも「和田のために」という空気を避けるためだと考えられます。

最後まで和田らしさを貫いた

このように、和田投手は自分の引退を最後まで隠し、チームの雰囲気に配慮しながら引退する決断をしました。プロ野球界での長年の功績を考えると、このような引退の仕方は和田投手らしい、といえるでしょう。

引退を極秘にした背景

7月から引退を決めていた

和田投手は7月頃から引退を決めていたことが明らかになりました。

「王貞治会長にも『昨日の朝』7月に極秘で決断した引退」

つまり、ほとんど1か月半もの間、引退の事実を隠し続けたということになります。

今年の活躍が少なかった

和田投手は、今シーズンはチームへの貢献が少なかったことから、「和田のために」という空気を作りたくなかったと話しています。

「今年、チームにほとんど貢献できていませんし」

この発言からも、自身の成績が振るわなかったことが、引退を隠し続けた理由の1つだと考えられます。

引退の理由は身体的な問題

「19年から肩の痛みと向き合いながら闘っていた＆今年も肩や膝等身体はボロボロだった」

和田投手は、長年にわたる肩の痛みや膝の不調などの身体的な問題を抱えていたことがわかります。これらの諸症状が、現役続行を断念させる大きな理由となったようです。

引退決定の経緯

最後まで監督やスタッフには伝えていなかった

和田投手の引退は、ソフトバンク球団内でも極秘にされていたことがわかっています。

「引退決断は小久保監督らごく一部にしか伝えていなかった」

つまり、球団関係者でさえも、和田投手の引退を知らされていなかったのです。

本人も王貞治会長に直接伝えたのは引退直前だった

さらに、和田投手自身が会長に引退を伝えたのは、引退発表の直前の「昨日の朝」だったと明かしています。

「王貞治会長にも『昨日の朝』7月に極秘で決断した引退」

このように、和田投手は極秘裏に引退を決めており、その事実を最後まで隠し続けていたことがわかります。

和田投手の引退に対する思い

「和田のために」という空気は避けたかった

和田投手は、自身の引退を公表することで生まれる「和田のために頑張ろう」という雰囲気を避けたかったようです。

「空気的に和田のためにという空気だけはしたくなかった」

このことからも、和田投手は個人のためではなく、チームの勝利のためにプレーしたいという姿勢が伺えます。

今年の成績を考えれば、優勝は全員の力

和田投手は、自身の今シーズンの貢献度が低かったことも理由の1つに挙げています。

「今年、チームにほとんど貢献できていませんし、優勝したのはチーム全員の力ですし」

つまり、自分個人のためではなく、チーム全体の力で優勝を勝ち取ったことを強調しているのだと言えるでしょう。

最後まで和田投手らしさを保った

このように、和田投手は自身の引退を可能な限り隠し、チーム全体のためにプレーすることを最優先にしました。 その姿勢は、和田投手のこれまでの選手生活を象徴するものと言えるでしょう。